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イラストレーター 中津川ゆうこの日々の暮らしとお知らせ。

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おしゃべりおばさん

最近公共の場でのひとりごとが当たり前になってしまった。
昔だったらそういう人を見かけるとやばいおばさんと思っていたけど、まさか自分がそうなろうとは。

スーパーで「あ、あれ買わなきゃ!」とか「これ忘れてた」みたいな備忘録的な。
「あー、あれはこうだったよねー」と「これはそうなんだー、へー」などのような、一見息子に語りかけてる風のつぶやき。
声に出した途端、自分で「あ、やば」と1ミリくらい思ったりもするのだが、心の恥じらいより開き直りの肝が座ってしまい、もう修正不可能...。
時には本当に無自覚に心に思ったことが口から飛び出てしまい、

息子がいる生活が当たり前になった今、いなかった頃の自分がどんなだっただろうとふと考えたりする。

私はひとり黙々と作業するのが好きで、一日中無音の部屋で篭っていても苦ではない(ただしインターネットがあれば)。
仕事に没頭してると、(あ、今日一日も声だしてない...)「あーあー(発生確認)」って事もざらにあった。

だがある日、お腹に赤ちゃんがいることがわかって、実質ひとりきりという事がなくなった。
そいでもって段々事の次第が進んでいくと、母親学級みたいなものやその他いろんな機会があることに「お腹の赤ちゃんに話しかけましょう」などと言われるようになる。
...そういうの、私は性質的にイマイチ入り込めないタチ。お腹に向かって「ママですよ〜」みたいなの、なんとなく気恥ずかしさの方が先にでてしまい、結局それ程できていなかったように思う。他の人と比べた事ないからわからないけれど。

そうこうしているうちに出てきた子。
最初のうちは泣いたり寝たりしてるばかり、何を考えているか何をしてほしいのかわからない。そんな子と二人っきりになってしまう恐怖といったら。
恐怖のあまり、二人きりの気まずさを紛らわすかのように、でも結局一方的なひとりごとになってしまう寂しさを紛らわすかのように、一日何かしら話しかけるという行為が始まった。
始めてしまうとと気恥ずかしさはなくなり、時に一人芝居の役者のような気にもなりながら、あーだこーだと帰らぬリアクション気にせず話していた。
まぁそういうのを続けていると、言葉のわからぬ赤ちゃんも、だんだん会話のリズムなりなんなり認識するようになるらしい。

さすがに今は随分コミュニケーションが取れるようになってきて、こっちの話していることも随分わかってくれるようになった。
そして向こうの話すことも、ほとんどがまだ片言の不完全な言葉ではあるけど、随分理解できるようになった。
ふわふわおぼつかないけど成立している、危なっかしい会話のキャッチボール。
それでも結局こちらが会話をリードすることになるので、なんとなくひとりごとおばさんなのだ。
更に息子の起きている間はこちらも常にハイテンション、にならざるを得ない。

よく既にもう成長した子どもを持つ方に、懐かしい目をしながら
「今が一番いい時よね〜」
などと言われるが、今その時にいる私からしたら明日目覚め時には大人と同じようにペラペラ話してほしい。

これから2歳に向かって、きっともっと息子がお話できるようになったら、そんなこと思っていた事も忘れてしまうだろう。
あーあの頃はよかったとしみじみする日も来るかもしれない。
でももっとお話できるようになったとしても、私のひとりごとグセはもう治らないのではという予感。
成長したらしたで家族に小言を言いながら、相手にしてもらえなかったらブツブツひとりごとを言いながら、おしゃべりおばさん街道を進んでいくー。

(2016/2/29 - 1year 5months 1day)



 

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