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イラストレーター 中津川ゆうこの日々の暮らしとお知らせ。

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・玄光社「ファッションイラストレーションファイル・2018」内、P165に掲載いただきました Profile

・誠文堂新光社「イラストノート」No. 43内、特集「イラストレーター209人の仕事」で掲載いただきました Profile

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My Journal♡

ちょうど先日、出産当日から毎日つけていた日記帳を一冊書き終えた。

ほぼ60時間の出産でふらふらになりつつ迎えた息子との初めての夜から、ハイハイの練習を始めている今日まで207の日々。これだけ長く日記を付けたのは生まれてはじめてではないか。

2〜3回脱皮してるんじゃないの?息子のめざましい成長と、私の母としてのつたない成長が刻まれた大事な宝物。

日記を見返してそういやこんなことあったといちいち驚く。笑う。そして時々、涙。

日々続けた息子のスケッチと、したためた日々の想い。
時間もなく余裕もなく時に殴り描きのような日も多々あり、もっときれいに書けなかったのかと思うページばかり。
それでもそのページを見るとその日の自分がさぁーっと蘇る。

そもそも日記は、せっかくまたとない経験をするのだから記録を付けておこうという意識からのスタート。
そのうちなんとか自分の手で息子がその日生きた証を残そうという心意気が少しづつ育ち、睡眠もなかなかとれず慣れない生活をしていた時もなんとか続いてきた。

産後、今まで暮らしていた世界から子育ての国にぽつんとひとり置き去りにされてしまったように感じた夜。そんな時には、日記は私の想いを聞いてくれる良き友達でもあった。

そこに息子のスケッチが加わったのはセツ・モードセミナーの時の恩師、星先生のアドバイスから。
「デッサンを」とあったのだが、実際泣いたり動いたりする小さな子が目の前にいると何かとお世話で終始してしまいがち。実質は夜寝かしつけてからその日の写真を元に描き起こしてというスタイルになった。
これは実質自分への勉強になっているのかな、確かにこんなサイズの子を真剣にこんな枚数描いてこなかった。
先に書いたように時間のなさや眠さでひどい仕上がりの日もあるけど、私だけにしか描けない味わいは出てる...だろう。きっと。
あまりにも私的すぎて、公開するのもどうしようかと考えているうちに今のところ自分だけの楽しみになってしまっている。

とりあえずは、これからもできるだけ自分のために続けよう。



そう、生まれ持ってきたおっぱいの出るからだとか母性という名の感性がつまったこころは確かに存在していた、私にも。
けれど、私がこの子のお母さんだという揺るぎない自信は一日一日のふれあいでちょっとずつ積み重なってやっとできるものだ。自分で体験して初めてわかったこと。

最初のうちは、私より助産師さんの方があやすの上手、私より旦那サンの方がだっこ上手なんじゃ、なんて弱気になる日も。
息子があまりにも旦那サン似なので、確かに私から生まれてきたのに私のDNAの存在はないのかもしれないと(今思えば)実に馬鹿げたことを考えたりもした。
本当にそんな小さなこと、今考えるとかわいいもの。
たった半年ちょっと前の日記の中の自分に、もうすっかり先輩ヅラする今の自分の余裕はなんなんだ。
今目の前にいるのは、誰よりもいい笑顔を向けてくれる息子。私の存在がすべてという、うれしさと任務の重さ。
一枚一枚の日記が積み重なって厚い本になったくらい、私にもお母さんらしい自信ができてきた、のかな。